23区と大阪の中古マンション在庫3割増
2023年02月22日
―東京カンテイ調べ、価格の上昇率は鈍化
東京カンテイは21日、1月の中古マンション売り出し希望価格(70㎡換算)をまとめた。首都圏は4845万円(前年同月比6・6%増)、近畿圏が2909万円(6・7%増)だった。主要都市別では、東京23区6939万円(4・0%増)、大阪市3930万円(4・3%増)で、前年からの上昇率は4%台に縮小。重複事例を外した中古マンションの在庫戸数は、東京23区が1万4672戸(29・4%増)、大阪市が4010戸(28・9%増)と大幅に増加している。
首都圏では、東京23区の価格が22年の10月をピークに前月を若干下回る状況が続いている。在庫戸数は、新規2733戸(34・3%増)、継続1万1939戸(28・3%増)。東京都心6区9965万円(4・6%増)と城北・城東11区5328万円(6・3%増)は前月比では低下。横浜市3790万円(5・2%増)も僅かながら前月比で2カ月連続の弱含みをみせた。「反響の鈍さに加えて価格に天井感が出ており、調整局面を見据えた動きがみられる」(同社市場調査部・高橋雅之主任研究員)と分析している。一方で郊外は、さいたま市が3831万円(13・7%増)、千葉市が2433万円(15・1%増)と前年を大きく上回る水準が続いている。
近畿圏では、大阪市の価格が4カ月ぶりに低下。在庫戸数をみると、新規703戸(54・8%増)、継続3307戸(24・5%増)へ大幅に増加した。大阪市中心6区の価格は5249万円(7・7%増)で、前月からは0・4%の低下となった。神戸市は、築浅事例が増えた影響で、2619万円(10・8%増)と6カ月連続の価格上昇になった。
(提供:日刊不動産経済通信)