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23区の中古M相場は坪400万円に迫る

2023年03月02日

―カンテイ調査、大都市圏は周辺部も上昇

 東京カンテイは22年下半期の中古マンションの相場坪単価をまとめた。首都圏は318・0万円(前期比5・0%増)に上昇した。東京23区は393・8万円(5・1%増)に伸びたものの、6%以上だった21年の強い水準は下回った。相場価格のデータには、流通事例に東京カンテイ独自の試算により、「4階・中住戸・南向き」へ補正したものを用いている。

 首都圏の各エリアは、東京都373・6万円(4・6%増)、神奈川県240・7万円(4・2%増)、埼玉県199・3万円(6・5%増)、千葉県187・9万円(10・1%増)だった。同社の市場調査部主任研究員の髙橋雅之氏は、「先行して価格が上昇した中心部に続き、割安感のあった周辺部でも価格上昇が進んだ」と指摘。周辺3県の政令指定都市のうち、千葉市は169・7万円(11・8%増)と突出した上昇率を示した。東京23区では、都心542・8万円(5・4%増)、城南・城西389・4万円(4・5%増)、城北・城東299・6万円(5・1%増)。都心の中でも、港区700万円台、千代田区600万円台に達して、渋谷区も600万円目前に迫った。

 近畿圏では209・9万円(4・9%増)だった。府県別で大阪府206・5万円(4・7%増)と200万円台に乗せた。周辺では、奈良県137・5万円(9・6%増)、和歌山県128・4万円(9・9%増)が強く伸びた。政令指定都市で、大阪市は229・0万円(3・9%増)。京都市275・0万円(5・1%増)など他の都市が大阪市の上昇幅を超えた。

 中部圏は159・2万円(3・2%増)。愛知県164・1万円(3・3%増)、中でも名古屋市は184・5万円(4・2%増)に上昇した。

(提供:日刊不動産経済通信)

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