首都圏の中古M成約2カ月連続前年超え
2023年04月11日
―東日本レインズ、中古戸建は成約減続く
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、3月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンション成約件数は3442件(前年同月比1・1%増)で、2カ月連続で前年同月を上回った。成約㎡単価は69・83万円(6・8%増)と35カ月、成約価格は4441万円(6・8%増)と34カ月連続で前年超え。中古戸建住宅の成約件数は1186件(7・8%減)で15カ月連続の前年割れ。成約価格は3914万円(4・6%増)で29カ月連続の前年超えとなった。
首都圏の中古マンションの成約をエリア別でみると、件数は東京都区部1536件(4・0%増)、横浜市・川崎市587件(2・3%増)などが牽引して増加した。成約㎡単価は全地域で上昇。都区部の100・68万円(3・7%増)に加え、横浜市・川崎市60・08万円(9・1%増)、埼玉県44・52万円(9・8%増)など大きく伸びた。新規登録件数は1万7230件(24・4%増)、在庫件数は4万5125件(19・8%増)で、23年に入って大幅増が続いている。
中古戸建住宅の成約件数は、首都圏の全ての地域で減少した。エリア別では東京都区部218件(11・0%減)、横浜市・川崎市171件(20・5%減)などの減少が目立つ。成約価格は、多摩の3734万円(1・0%減)を除いて全エリアで上昇。横浜市・川崎市4627万円(11・4%増)、埼玉県2684万円(11・1%増)などは大きな上昇。千葉県も2475万円(6・2%増)で25カ月連続で前年を上回っている。新規登録件数は5450件(35・1%増)、在庫件数は1万6469件(23・4%増)で、中古マンションと同じく23年は大幅な増加が続いている。
(提供:日刊不動産経済通信)