近畿圏の1Q、中古Mの成約4・5%減
2023年04月20日
―近畿レインズ、価格は前年を5%上回る
近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)は18日、1~3月期の近畿圏の不動産流通市場の動向をまとめた。中古マンションの成約件数は4235件(前年同期比4・5%減)と減少、成約価格は2755万円(5・0%増)と上昇した。新規登録件数は1万5548件(13・5%増)で大きく増加。価格は2773万円(7・3%増)だった。
中古マンションの成約件数は2期連続で減少となり、2府4県のエリア別では12地域のうち9地域で前年割れだった。減少したエリアの数は前期と増減がなく、取引が軟調なエリアが多くあった。成約価格は11期連続で上昇。エリア別では、12地域のうち11地域で前年を上回った。大阪市は30期連続で前年超えとなり、依然として上昇基調が続いている。
中古戸建住宅は、成約件数2480件(1・6%増)で5期ぶりの増加に転じた。エリア別にみると、12地域のうち6地域で前年より増加し、増加したエリアが前期より1地域プラスした。大阪市では3期連続で増加したものの、大阪府北部は7期連続の減少となっており、地域差がみられる。成約価格は2385万円(8・2%増)で10期連続の上昇。エリア別では12地域すべてが前年より上昇しており、前期よりも上昇は2地域増えた。また、大阪府南部は9期連続、阪神間は8期連続など価格上昇が続いているエリアもみられた。新規登録件数は9892件(27・3%増)と大幅な増加。新規登録価格は2736万円(3・3%増)。
近畿レインズは、新規登録物件の増加で需給は緩和方向にあるとしながら、「売出価格に対する購入者の反応を注視する必要性が高まっている」とみている。
(提供:日刊不動産経済通信)