東京23区の中古M価格は7千万円台到達
2023年04月21日
―東京カンテイ、首都圏は前月より下落
東京カンテイは20日、3月の中古マンション売り出し希望価格(70㎡換算)をまとめた。首都圏の価格は4860万円(前年同月比4・3%増)で、前月比では若干下落した。東京23区は7034万円(3・7%増)で、集計開始後初の7000万円台を記録した。近畿圏は2895万円(4・9%増)、中部圏で2331万円(6・2%増)だった。
首都圏をエリア別にみると、東京都は6450万円(3・2%増)、東京都心6区は1億178万円(5・0%増)で前月比でも上昇した。東京カンテイは、千代田区の築浅・高スペックな高額事例が平均を押し上げたとみており、「東京23区では価格改定した物件が50%近くに増え、価格上昇が消費者心理に影響を与えている側面もあり、市況を売り出し価格だけでなく、慎重にみる必要がある」(髙橋雅之・主任研究員)と話す。神奈川県は3661万円(6・1%増)、埼玉県は3051万円(8・4%増)。千葉県は2770万円(14・7%増)で前年より大きく伸びているものの、前月比では2・1%下落。築古の取引事例が多かった千葉市が2416万円(10・6%増)と前月から3・3%下落したため、県全体にも影響した。
近畿圏では、大阪市が3903万円(3・0%増)と3カ月連続の下落をみせたため、大阪府も3104万円(3・5%増)と前月から0・8%の下落となった。一方で、大阪市中心6区は5276万円(7・2%増)で前月比でも僅かに強含んだ。兵庫県は2535万円(7・5%増)で、前月より0・7%下落。神戸市は2602万円(10・5%増)。中部圏は、愛知県が2469万円(6・6%増)、名古屋市が2861万円(7・5%増)で、ともに前月比でも上昇した。
(提供:日刊不動産経済通信)