首都圏の中古M平均価格が前月より下落
2023年04月26日
―アットH、投資や海外からのニーズ増加
アットホームは25日、3月の首都圏の中古マンションと新築戸建ての価格動向をまとめた。中古マンションの戸当たり平均価格は3902万円(前年同月比5・3%増)で、前月の3928万円から0・7%下落した。前月比の平均価格は、20年10月以降は23年1月を除いて長く上昇傾向が続いていたが、天井感が強まったとみられる。新築戸建ての平均価格は4546万円(6・5%増)で前月比でも0・9%上昇したものの、上昇の勢いは鈍っているとみている。
アットホームラボ執行役員の磐前淳子氏は「価格の上昇で一般の実需が離れて、富裕層、投資家、海外からのニーズがみられる」と局面の変化を話す。中古マンションの価格は、前年同月と比べて21カ月連続で全8エリアが上昇したものの、前月と比べると7エリアで下落した。東京都下のみ、3225万円(7・7%増)で上昇が続き、17年1月の調査開始から最高額を更新した。ほかは、東京23区4936万円(5・5%増)、横浜市・川崎市3393万円(7・9%増)、さいたま市3450万円(6・7%増)など中心エリアも含めて前月の価格を下回った。
新築戸建ての価格は、前年同月比、前月比ともに全8エリアで上昇した。東京都下4770万円(5・0%増)、埼玉県他3637万円(4・9%増)、千葉県他3218万円(4・7%増)は17年1月の調査開始から最高額を記録。一方で、東京23区6894万円(7・7%増)、横浜市・川崎市5213万円(6・1%増)、千葉県西部4183万円(4・3%増)など中心エリアの価格の前月比は、0・1~0・3%上昇の小幅な変化が多かった。
(提供:日刊不動産経済通信)