首都圏の中古M成約3カ月ぶり前年割れ
2023年05月15日
―東日本レインズ、在庫は前年比22%増
東日本レインズは12日、4月の不動産流通市場を公表した。首都圏の中古マンション成約件数は2954件(前年同月比4・5%減)で、3カ月ぶりに前年を下回った。新規登録件数1万7263件(21・3%増)、在庫件数4万5596件(22・0%増)となり、23年に入ってから、ともに前年より大幅な増加が続いている。成約㎡単価は70・17万円(2・1%増)で、36カ月連続の前年超え。
エリア別にみると成約件数は、東京都区部の1273件(8・3%減)を始め前年割れが多く、多摩の286件(1・4%増)と千葉県の365件(3・1%増)が前年を上回った。成約㎡単価は、東京都区部が104・38万円(4・7%増)で、多摩の51・33万円(4・2%減)を除いた全エリアで前年同月より価格が上昇した。多摩以外のエリアは、29~36カ月連続の前年超えが続いている。
首都圏の中古戸建住宅の成約件数は1071件(10・0%減)。新規登録は5662件(33・0%増)、在庫件数は1万7062件(30・6%増)でいずれも大幅な増加。成約価格は3865万円(5・5%増)で30カ月連続の前年比での価格上昇が続いている。
エリア別での成約件数は、横浜市・川崎市の165件(0・6%増)以外の全エリアで前年を下回った。東京都区部が200件(1・5%減)、埼玉県が212件(19・7%減)、千葉県が218件(9・5%減)など。成約価格は、東京都区部の6101万円(8・2%減)を除く全エリアで前年より上昇。神奈川県他が3621万円(13・6%増)、千葉県が2515万円(11・2%増)など一部で強い価格の伸びもみられた。
(提供:日刊不動産経済通信)