4レインズ活用、売り物件の登録35万件
2023年05月23日
―成約件数は3カ月ぶり前年同月を下回る
不動産流通推進センターは22日、全国の指定流通機構による4月のレインズシステムの活用状況をまとめた。4月の売り物件は、総登録件数35万5547件(前年同月比21・0%増)で35万件を超えた。新規登録は11万6242件(20・3%増)だった。登録物件の大幅な増加は4カ月連続となる。成約報告件数は1万4758件(3・6%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。
態様別にみると、売り物件の新規登録は、媒介契約7万5815件(13・1%増)、売主3万8564件(36・4%増)、代理1863件(38・0%増)だった。成約報告件数では、媒介契約1万2330件(4・6%減)、売主2361件(1・3%増)、代理67件(21・8%)だった。
地域別で売り物件の新規登録は、首都圏5万5170件(27・6%増)、近畿圏1万9394(15・9%増)、中部圏8341件(9・0%増)と首都圏は他エリア以上に増加がみられる。地域別の成約件数は、首都圏5419件(6・6%減)、近畿圏3738件(2・4%減)、中部圏1281件(8・0%減)、九州圏1061件(6・9%減)となり、首都圏、中部圏、九州圏の3エリアで前年を下回り、全国の成約件数減少に影響した。
賃貸物件の新規登録では23万5518件(9・8%減)、成約報告件数は3万3542件(2・8%減)、総登録件数47万7085件(10・0%減)。売りと賃貸を合わせて、新規登録件数は前年と比べて3カ月ぶりに減少、成約報告件数も5カ月ぶりの減少にそれぞれ転じた。総登録件数は3カ月ぶりに前年を上回った。
(提供:日刊不動産経済通信)