ファミリー向け中古Mは価格が頭打ちに
2023年05月24日
―ライフル、都心6区は前年より価格下落
ライフルは、23年1~3月期の市況のレポートをまとめた。首都圏のファミリー向け中古マンションの掲載平均価格は4151万円(前年同期比4・6%増)、反響平均価格は3245万円(1・8%増)だった。特に反響平均価格は22年10~12月期比で0・5%増にとどまり、頭打ち傾向がみられた。エリア別では、東京都心6区の掲載は8352万円(4・8%減)、反響は7303万円(3・5%減)と前年より下落した。
東京23区は掲載6011万円(2・3%増)、反響5518万円(4・6%増)だった。首都圏の郊外では、掲載価格が上昇。東京都下の3301万円(12・7%増)を始め、千葉県で2815万円(16・9%増)だった。反響価格も上昇したが掲載価格と差が広がり、東京都下が2583万円(5・7%増)、千葉県が2075万円(8・2%増)などにとどまった。
首都圏のファミリー向け賃貸物件は、掲載平均賃料が11万1198円(9・3%増)、反響平均賃料が11万5662円(4・7%増)にそれぞれ上昇。エリア別の掲載賃料では、埼玉県7万8905円(12・3%増)の強い上昇を筆頭に、千葉県7万8793円(9・6%増)、東京23区17万5904円(7・0%)など全エリアで上昇した。反響賃料は、東京23区が16万7816円(4・4%増)などと上昇したものの、千葉県が8万5977円(0・2%減)で前年を下回るなど、掲載賃料との差が広がった。
近畿圏のファミリー向け中古マンションは掲載が2730万円(5・4%増)、反響が2248万円(2・8%減)。賃貸物件は掲載7万9314円(3・6%増)、反響8万7741円(3・2%増)だった。
(提供:日刊不動産経済通信)