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首都圏の4月の中古M価格は弱含み傾向

2023年05月25日

―カンテイ調べ、都心部は3カ月連続上昇

 東京カンテイは24日、4月の中古マンション売り出し希望価格(70㎡換算)をまとめた。首都圏の価格は4853万円(前年同月比3・5%増)で、前月比では0・1%減の僅かな下落だった。東京都心6区に限ると、1億225万円(5・0%増)で3カ月連続で上昇を記録した。同社市場調査部の髙橋雅之・主任研究員は、「都心部は富裕層や投資のニーズなどが旺盛で価格が上昇し、首都圏の郊外と様相が異なる」と分析している。

 首都圏をエリア別にみると、東京都は6477万円(3・3%増)だった。前月から0・4%増の上昇にとどまり、価格上昇の勢いに弱まりがみられる。神奈川県で3661万円(5・8%増)、千葉県2780万円(12・9%増)。埼玉県は3007万円(5・3%増)だったが、前月より1・4%減の下落となるなど、首都圏でも価格の推移に違いが出てきた。髙橋氏は「価格の上昇に実需ニーズが剥がれてきて、郊外部で価格が下落したエリアもみられる」と話す。首都圏の主要都市では、23区の中で城南・城西6区が6934万円(5・8%増)となり、前月比で横ばい。城北・城東11区は5295万円(2・4%増)で前月より0・3%下落。横浜市は3818万円(3・2%増)で前月比では横ばい。さいたま市は3809万円(8・2%増)、千葉市は2380万円(5・5%増)でともに前月より下落。

 近畿圏は2907万円(4・9%増)だった。大阪エリアの底堅さや京都エリアの強含みで前月からは小幅に上昇した。中部圏は2297万円(6・1%増)となった。中部圏の価格は、前年比で6%台の上昇が続いていて、上値の重さはまだみられていない。

(提供:日刊不動産経済通信)

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