5月の中古戸建の成約価格はほぼ横ばい
2023年06月13日
―東日本レインズ、中古Mの上昇3年続く
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12日、5月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は2737件(前年同月比4・9%減)だった。成約価格は4569万円(9・5%増)で36カ月連続で前年を上回った。中古戸建住宅の成約件数は1111件(3・7%減)で、成約価格は3722万円(0・1%増)とほぼ横ばいだった。
中古マンションの成約㎡単価は70・95万円(8・1%)で、37カ月連続で前年同月を上回った。地域別にみると、東京都区部が104・58万円(8・2%増)、横浜市・川崎市が60・46万円(6・8%増)など、全地域で前年より上昇が続いた。地域別の成約件数は、神奈川県他だけが200件(2・0%増)と増加したが、東京都区部が1210件(2・5%減)など5地域で前年を下回った。中古マンションの在庫は首都圏で4万5779件(23・6%増)となり、大幅な増加が5カ月続いている。
中古戸建の成約件数は17カ月連続の前年割れ。地域別の成約件数は、東京都多摩が169件(4・3%増)と増えたが、それ以外の5地域は全て前年を下回った。東京都区部は185件(11・1%減)と減少幅が最も大きかった。成約価格は前年同月比0・1%上昇と、ほぼ横ばいで、前月の3865万円から3・7%の下落がみられたものの、31カ月連続の前年超えとなった。地域別の成約価格は、東京都区部が6099万円(3・2%減)、神奈川県他が3419万円(2・4%減)と下落。埼玉県が2660万円(4・5%増)で前年を上回る価格が続いた。在庫件数は1万7325件(36・1%増)で前年より大幅な増加が続いている。
(提供:日刊不動産経済通信)