住宅ローン利用は「変動型」7割で推移
2023年07月05日
―住金機構、中古M8割が「変動型」利用
住宅金融支援機構は、「住宅ローン利用者の実態調査(23年4月)」をまとめた。調査は22年10月~23年3月の住宅ローン利用者から1500件の有効回答を得た。利用した金利タイプは「変動型」が72・3%(前回の22年10月調査時は69・9%)に増加。「固定期間選択型」が18・3%(20・1%)、「全期間固定型」が9・3%(10・0%)とともに前回より減少。
購入した住宅の種類と金利タイプの調査では、「中古マンション」で変動型の利用が最も多く81・0%だった。固定期間選択型の利用割合は、「注文住宅の建て替え」で最多の24・6%。全期間固定型は「中古戸建て」で最も利用されており、15・0%だった。
今後1年間の住宅ローン金利の見通しは、「ほとんど変わらない」が49・9%(46・3%)で最多。「現状よりも上昇」は38・4%(41・7%)に、「現状よりも低下」も2・9%(3・9%)へ、前回調査よりも減少した。借入先について、変動型は「銀行」が75・4%、固定期間選択型は「労働金庫」が31・0%、全期間固定型で「その他(モーゲージバンク等)」が45・8%で、それぞれ最多だった。世帯年収では、どの金利タイプも「世帯年収400万円超~800万円以下」が約5~6割。融資率は、どの金利タイプの利用でも「90%超~100%以下」が最多だった。
変動型と固定期間選択型の利用者に向け、将来金利が上昇した場合の返済額増加への対応を尋ねたところ、変動型の利用者は「返済目処や資金余力があるので返済継続」が33・1%(31・6%)で最も多い回答だった一方、固定期間選択型では20・7%(24・3%)だった。固定期間選択型の利用者は「一部繰上返済」などが29・1%(21・3%)で最も多かった。
(提供:日刊不動産経済通信)