中古戸建の成約価格32カ月ぶり前年割れ
2023年07月11日
―東日本レインズ、中古Mの上昇は続く
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、6月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古戸建住宅は、成約件数が1138件(前年同月比0・6%減)で18カ月連続の前年割れ。成約価格は3750万円(1・9%減)と32カ月ぶりに前年同月を下回った。中古マンションの成約件数は3111件(3・6%増)で、3カ月ぶりに前年同月を上回った。成約価格は4610万円(9・0%増)と大きく上昇し、37カ月連続で前年超え。
中古戸建住宅の成約件数はエリア別では、東京都区部が183件(10・7%減)、埼玉県が232件(6・8%減)と減少。多摩が184件(9・5%増)、千葉県が253件(2・0%増)、横浜市・川崎市が149件(4・9%増)、神奈川県他が137件(3・0%増)と前年を上回り、合計はほぼ横ばいだった。成約価格は東京都区部の6701万円(1・9%減)を始め埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市が下落した。多摩が3879万円(0・8%増)、神奈川県他が3258万円(6・0%増)と上昇。首都圏全体では、前月の3722万円より28万円上昇した。在庫件数は1万7678件(37・5%増)で大幅な増加が続いた。
中古マンションの成約件数はエリア別に、東京都区部の1424件(7・4%増)を始め多摩、横浜市・川崎市で前年を上回った。埼玉県、千葉県、神奈川県他は前年割れ。成約㎡単価は、首都圏が72・27万円(7・9%増)と38カ月連続で前年超え。東京都区部104・84万円(6・9%増)を始め4エリアで上昇。多摩が49・96万円(1・1%減)、横浜市・川崎市が59・66万円(0・1%減)と下落。在庫件数は4万5872件(23・4%増)で大幅増が続いた。
(提供:日刊不動産経済通信)