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首都圏の中古M価格の下落が2カ月連続

2023年07月27日

―アットH、新築戸建も2カ月連続の下落

 アットホームは26日、6月の首都圏における住宅の価格動向をまとめた。中古マンションの平均価格は3898万円(前年同月比3・5%増)で、前月の3902万円から若干下落した。前月比での下落は2カ月連続。新築戸建の平均価格は4571万円(4・7%増)で、前月の4580万円と比べて若干の下落だった。前月からの下落は同じく2カ月連続。アットホームラボ執行役員の磐前淳子氏は「一般の消費者の離脱がみられる。特に東京23区で投資家やインバウンド、事業者間の売買が下支えしている」と分析する。

 中古マンションのエリア別の詳細をみると、前年同月比では全8エリアが24カ月連続の上昇だった。東京23区は4961万円(4・3%増)、横浜市・川崎市は3401万円(5・0%増)。千葉県西部は2991万円(11・4%増)で前年より大きく上昇した。7エリアは前月比でも上昇したが、東京都下のみ3206万円(6・3%増)で、前月の3233万円から下落した。磐前氏は「東京都下は成約件数が多く、首都圏全体の前月比での下落を引っ張った」と話す。

 新築戸建はエリア別で、全8エリアの前年同月比の価格上昇は20カ月連続した。東京23区6829万円(3・7%増)や神奈川県他3977万円(1・7%増)、さいたま市4455万円(1・7%増)など5エリアは前月より価格が下落して、首都圏平均の下落につながった。東京都下の4794万円(3・4%増)は前月から若干上昇して、17年の調査開始から最高価格。ただし、前年と比べると、全エリアで上昇は5%未満の範囲に収まっており、価格の上昇の勢いは弱まったとみられる。

(提供:日刊不動産経済通信)

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