首都圏の中古M価格は3カ月連続で下落
2023年09月01日
―アットH、新築戸建は3カ月ぶりに上昇
アットホームは、7月の首都圏における住宅価格の動向をまとめた。中古マンションの戸当たり平均価格は3886万円(前年同月比2・7%増)で、前月の3892万円から若干下落した。中古マンションの価格が前月比で下落となるのは3カ月連続。新築戸建の平均価格は4581万円(4・0%増)となり、3カ月ぶりに前月を上回った。
首都圏の全8エリアで、中古マンションの価格を前年同月と比べると25カ月連続で上回った。東京23区の4984万円(4・2%増)を始めとして、全8エリアで前年より3%以上の価格上昇を記録した。さいたま市は3530万円(5・1%増)で、17年の調査開始から最高価格となった。一方、東京23区の価格は前月よりわずかに強含んだが、東京都下の3191万円(3・3%増)や横浜市・川崎市で3390万円(4・2%増)など、8エリア中6エリアで前月の価格を下回った。アットホームラボの磐前淳子・執行役員は、「上昇した不動産価格に天井感が出ている。東京都心は投資家など実需以外の動きも多かったが、エリアによっては停滞もみられた」と分析する。
新築戸建は、首都圏で3カ月ぶりに前月の価格を上回った。一方で、さいたま市が4391万円(0・2%減)と36カ月ぶりに前年同月の価格を下回ったため、全8エリアにおける価格の前年超えは、20カ月で止まった。ほかに、東京23区の6823万円(2・2%増)と都下の4769万円(2・6%増)が前月より若干の下落となった。神奈川県は、横浜市・川崎市で5344万円(5・3%増)と前月の5275万円から1%以上の伸びとなった。
(提供:日刊不動産経済通信)