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中古Mは価格1割上昇、戸建は前年割れ

2023年09月13日

―4レインズ動向、中古M三大都市で伸び

 不動産流通推進センターは11日、8月に全国の指定流通機構(レインズシステム)に成約報告があった売買の取引事例のうち、既存住宅の動向を公表した。既存マンションの成約価格は3725万円(前年同月比11・13%増)、成約㎡単価は56・50万円(11・13%増)となり、それぞれ39カ月連続で前年同月を上回った。成約件数は、4414件(2・19%減)にとどまり、3カ月ぶりに前年割れへ転じた。既存戸建住宅は成約価格2497万円(0・99%減)で、5カ月連続で前年同月の価格を下回った。

 既存マンションの動向をエリア別にみると、成約価格は首都圏の4767万円(10・94%増)を始め、近畿圏が2952万円(14・60%増)、中部圏は2430万円(7・62%増)と三大都市圏で伸びをみせた。一方で成約件数では、首都圏が2299件(0・04%減)とわずかながら前年割れしたことを始め、近畿圏で997件(8・53%減)、中部圏の293件(16・52%減)と三大都市圏は揃って前年を下回るなど、全国の動向を牽引した。

 既存戸建住宅は、成約価格でエリア別に首都圏が3770万円(1・69%減)と前年を下回ったが、近畿圏は2210万円(2・55%増)、中部圏は2418万円(1・55%増)となるなど、全国的には上昇したエリアも多く、前年同月比の価格は小幅な下落にとどまった。成約件数は、首都圏で762件(7・19%減)だったものの、近畿圏の727件(3・27%増)や九州・沖縄の269件(13・98%増)、北関東・甲信越の189件(35・97%増)など、前年の件数を上回ったエリアと下回ったエリアが半々で、全国では若干の件数増加となった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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