中古M・戸建ともに成約件数が前年超え
2023年11月13日
―東日本レインズ、10月の首都圏市場動向
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、10月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は3287件(前年同月比7・0%増)だった。成約㎡単価は74・55万円(7・4%増)、成約価格は4765万円(8・4%増)で、上昇がそれぞれ40カ月以上連続で続いている。中古戸建住宅は、成約件数が1220件(0・7%増)となり、22カ月ぶりに前年同月を上回った。成約価格は3947万円(5・9%増)で、9月に続いて2カ月連続で前年を上回った。
中古マンションの新規登録件数は1万7036件(3・6%増)、在庫件数が4万6312件(14・9%増)だった。新規登録㎡単価は72・15万円(1・1%減)、在庫㎡単価も72・37万円(1・9%減)だった。エリア別にみると、成約件数は東京都多摩の284件(0・7%減)と千葉県の369件(2・6%減)が前年割れだった一方、東京都区部の1490件(9・1%増)を始め4エリアは前年超えだった。成約㎡単価では、東京都区部が107・29万円(4・1%増)だったほか、9月は前年割れだった埼玉県が42・36万円(5・9%増)で前年超えに転じるなど、全エリアが前年より上昇した。
中古戸建住宅の新規登録件数は6245件(23・4%増)、在庫件数が1万9443件(37・7%増)。エリア別の詳細で、東京都区部は230件(12・2%増)、横浜市・川崎市の182件(15・9%増)などは前年を上回った。成約価格は東京都区部の6666万円(8・8%増)が7カ月ぶりに前年超え。横浜市・川崎市の4942万円(14・6%増)と千葉県の2559万円(0・7%増)も前年を上回った。
(提供:日刊不動産経済通信)