売買成約数は前年より5カ月連続で増加
2023年11月21日
―4レインズ活用、登録件数も増加続く
不動産流通推進センターは20日、全国の指定流通機構(レインズ)による10月のレインズシステムの活用状況をまとめた。売り物件の動向は、新規登録件数が12万7306件(12・3%増)、成約報告件数は1万6414件(前年同月比5・2%増)、総登録件数では39万5054件(25・8%増)で、いずれも前年同月より増加した。成約件数は、前年同月を5カ月連続で上回ったほか、新規登録件数も10カ月連続、総登録件数も17カ月連続と前年超えが続いている。
売り物件を取引態様別でみると、媒介契約は7万9962件(4・7%増)、売主は4万5435件(30・8%増)、代理は1909件(15・6%減)だった。成約報告件数は、媒介契約で1万3385件(3・2%増)、売主が2966件(15・3%増)、代理は63件(1・6%増)だった。
売り物件の新規登録件数は、首都圏の6万289件(16・5%増)と近畿圏の2万1490件(15・5%増)が、全国の大幅な増加を牽引した。中部圏も9084件(7・0%増)、九州も9514件(7・6%増)など大都市を含むエリアでは増加が多いほか、北海道で4894件(17・0%増)や東北で4848件(19・0%増)も大きな増加がみられた。
売り物件の成約件数についてエリア別の詳細は、首都圏が6065件(5・2%増)、近畿圏が4085件(5・6%増)と増加した。中部圏も1412件(0・2%増)とわずかに増加した。また、北海道の943件(17・0%増)や中部4県の569件(18・5%)など4エリアで2ケタ増となった一方、東北の620件(3・6%減)や九州の1163件(1・9%減)の2エリアは前年割れだった。
(提供:日刊不動産経済通信)