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首都圏の中古M価格42カ月ぶり前年割れ

2023年12月28日

―アットH、東京23区は4カ月連続で最高

 アットホームは、首都圏における11月の住宅の売り出し価格動向をこのほどまとめた。平均価格は、中古マンションが3865万円(前年同月比0・3%減)で、42カ月ぶりに前年同月を下回った。首都圏全体でみると下落傾向だった一方、東京23区に限ると5048万円(2・8%増)となり、17年からの調査の最高額を更新した。アットホームラボ執行役員の磐前淳子氏は「中古マンションの反響は、インバウンドや富裕層を中心に悪くない。一方で、実需層は値下げのタイミングを待っているような状況」と感触を語った。

 エリア別では23区が、前年同月比の上昇に加え、前月比でも0・1%増と6カ月連続で価格が上昇した。他のエリアも、東京都下の3225万円(2・8%増)やさいたま市の3419万円(0・4%増)など8エリア中の6エリアが前年を超えたが、埼玉県他が2545万円(1・5%減)、千葉県西部が2881万円(0・4%減)で、2エリアは前年割れだった。前月比では5エリアが下落。さいたま市で4カ月連続、千葉県西部で5カ月連続の下落だった。

 新築戸建の平均価格は、首都圏で4550万円(1・3%増)だった。エリア別の詳細では、横浜市・川崎市は5244万円(1・1%増)と前年を上回ったが、前月比では0・4%の下落だった。他の各都県の中心部は、東京23区の6746万円(0・9%減)や、さいたま市の4387万円(1・3%減)に加えて、千葉県西部も4177万円(1・0%減)でいずれも前年割れだった。磐前氏は「価格調整が入って反響も控え目。一方で中古戸建は、新築より反響が良かった」と話す。

(提供:日刊不動産経済通信)

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