中古Mは価格が上昇も、戸建は下落続く
2024年03月13日
―4レインズ動向、成約件数揃って増加
不動産流通推進センターは、2月に全国の指定流通機構(レインズシステム)に成約報告があった売買の取引事例から、既存住宅の動向を公表した。中古マンションの成約価格は3862万円(前年同月比10・41%増)だった。㎡単価は58・11万円(9・75%増)で、前年同月を成約価格とともに45カ月連続で上回った。成約件数は6233件(2・82%増)。一方、中古戸建の成約価格は2597万円(2・84%減)となり、4カ月連続で前年同月を下回った。成約件数は3806件(20・03%増)と大幅に増加した。
中古マンションの成約価格は、首都圏の4911万円(11・13%増)や近畿圏の2987万円(8・94%増)、中部圏の2502万円(8・92%増)と、三大都市圏で揃って1割近い上昇だった。加えて、九州・沖縄も2655万円(19・11%増)で大幅に上昇した。他は、北陸の1523万円(17・00%減)と四国の1437万円(17・60%減)のみ下落した。成約件数は、中部圏の393件(7・75%減)と近畿圏の1405件(2・36%減)だけ減少だった。首都圏が3276件(3・57%増)で増加したほか、九州・沖縄の433件(12・76%増)など大きな増加もみられた。
中古戸建住宅は、成約価格で首都圏が3908万円(0・96%減)と若干の前年割れを始め、6エリアが下落傾向だった。大都市を含むエリアでは、近畿圏の2347万円(0・30%増)や九州・沖縄の2155万円(1・36%増)で上昇した。成約件数は、首都圏の1085件(10・71%増)を始め、三大都市圏の2ケタ増に加えて、北海道の230件(36・09%増)や九州・沖縄の344件(33・33%増)などのエリアも多く、全国で2割超の大幅な増加につながった。
(提供:日刊不動産経済通信)