首都圏の中古M㎡単価前年超え4年続く
2024年05月13日
―東日本レインズ、成約件数は1割超増加
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、4月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏で中古マンションの成約㎡単価は78・08万円(前年同月比11・3%増)、成約価格は5018万円(11・9%増)だった。前年同月を上回るのは、成約㎡単価が48カ月連続、成約単価が47カ月連続。成約件数は3251件(10・1%増)で、11カ月連続で前年を上回った。中古戸建住宅の成約価格は4035万円(4・4%増)、成約件数は1223件(14・2%増)だった。
地域別の動向をみると、中古マンションの成約㎡単価は全6地域で前年超え。東京都区部が113・08万円(8・3%増)だった。東京都区部の成約㎡単価の上昇は、首都圏全体と同じく48カ月連続となった。横浜市・川崎市は64・88万円(9・2%増)、千葉県は41・05万円(11・3%増)だった。多摩は53・49万円(4・2%増)、埼玉県は42・05万円(4・9%増)、神奈川県他は42・29万円(4・6%増)だった。成約件数は、神奈川県他の178件(10・1%減)を除いた5地域で前年より増加した。特に、東京都区部は1515件(19・0%増)で大幅に増加した。
中古戸建住宅は地域別に、成約価格が東京都区部の7014万円(15・0%増)と神奈川県他の4002万円(10・5%増)が2ケタの大きな上昇だった。他の4地域は前年割れ。成約件数は、6地域すべてで2ケタ増だった。東京都区部の231件(15・5%増)に加えて、埼玉県の246件(16・0%増)、横浜市・川崎市の190件(15・2%増)、千葉県の247件(13・3%増)など、大きく前年から増加した。特に神奈川県全体の成約件数が342件(14・0%増)で、前月を上回った。
(提供:日刊不動産経済通信)