首都圏の中古M売り出し価格は下落続く
2024年05月27日
―カンテイ、東京都心6区でも動向に違い
東京カンテイは23日、4月の中古マンション売り出し価格(70㎡換算)をまとめた。平均価格は、首都圏で4606万円(前年同月比5・1%減)だった。前年同月に加えて、前月比でも1・6%の下落だった。東京都が6376万円(1・6%減)と下落したことなどが影響した。3県は神奈川県の3604万円(1・6%減)をはじめとして、埼玉県の2873万円(4・5%減)、千葉県の2696万円(3・0%減)と揃って前年割れだった。
内訳をみると、東京23区は7231万円(2・6%増)だった。前月比では0・2%と若干ながら8カ月ぶりに下落した。都心6区は1億1588万円(13・3%増)、前月比でも0・7%の上昇で、価格の上昇は15カ月連続。主任研究員の髙橋雅之氏は「山手線で北側の新宿区と文京区に天井感がある一方、南側にある港区の前年同月比の上昇は2割近い。インバウンドの人気も強いエリアで、購買層の違いが影響した」と分析する。
首都圏の主要都市では、千葉市も2594万円(9・0%増)と前年より上昇したが、前月からは1・0%の下落だった。横浜市は3771万円(1・2%減)と前年割れながら、前月からは反転して上昇。さいたま市は3589万円(5・8%減)で前年を下回り、前月からも0・6%の下落だった。
また、近畿圏の平均価格は2844万円(2・2%減)だった。前月比は0・5%上昇した。大阪市が3896万円(0・5%減)、神戸市は2649万円(1・5%増)で、前月比はともに上昇に転じた。
(提供:日刊不動産経済通信)