首都圏の中古マンションは5千万円台に
2024年07月12日
―4レインズ動向、中古戸建は4千万円台
不動産流通推進センターは、6月に全国の指定流通機構に売買の成約報告があった取引事例のうち、既存住宅に関するデータを公表した。中古マンションの成約価格は3849万円(前年同月比7・36%増)、成約㎡単価は58・52万円(7・67%増)となり、ともに49カ月連続で前年同月を上回った。成約件数は6394件(8・34%増)で10カ月連続の前年超え。中古戸建住宅は、成約価格が2658万円(2・15%増)で前年を4カ月連続で上回った。成約件数は4060件(16・23%増)で前年比で増加が14カ月続いた。
中古マンションを地域別にみると、首都圏の成約価格が5023万円(7・67%増)で、5000万円台に入った。大都市圏では中部圏のみ2368万円(2・35%減)で前年割れだったが、近畿圏は3015万円(12・54%増)、九州・沖縄で2557万円(16・55%増)など2ケタ増もみられた。成約件数は、首都圏で3164件(4・84%増)と堅調に前年より増加。他は近畿圏の1611件(12・19%増)や中部圏の425件(13・94%増)など7エリアで2ケタ増だった。東北の138件(2・82%減)と四国の39件(27・78%減)は前年を下回った。
中古戸建住宅は地域別に、成約価格が首都圏で4076万円(8・17%増)となり、4000万円台に達した。近畿圏は2237万円(3・24%減)、九州・沖縄は1994万円(3・06%減)で前年割れだったが、中部圏は2406万円(1・05%増)だった。成約件数は四国の56件(5・08%減)を除いて9エリアが2ケタ増。首都圏の1214件(13・88%増)を始め、中部圏の354件(22・92%増)など大幅に前年を上回るエリアが多くみられた。
(提供:日刊不動産経済通信)