24年上半期のマンション市場動向・首都圏、発売は13・7%減の9066戸
2024年07月23日
―本社、上期として4年ぶり1万戸割れ
不動産経済研究所は22日、首都圏と近畿圏の今年上半期(1~6月)のマンション市場動向を発表した。首都圏(1都3県)の上半期の供給戸数は9066戸で、前年上半期(1万502戸)と比べ1436戸(13・7%)減で、上半期としては3年連続の減少となり、20年上半期(7489戸)以来4年ぶりに1万戸を下回った。
地域別の供給戸数は、都区部3319戸(前年同期比32・3%減)、都下877戸(5・2%増)、神奈川県2162戸(10・6%増)、埼玉県891戸(31・2%減)、千葉県1817戸(19・8%増)と、都下、神奈川県、千葉県が増加した一方、都区部と埼玉県はともに3割減と落ち込んでいる。都区部のシェアは36・6%と、前年同期の46・7%から10・1㌽のダウン。また、東京都全域では4196戸、シェア46・3%で、前年同期の5736戸、シェア54・6%に比べ戸数は1540戸減少し、シェアも8・3㌽ダウンしている。
初月契約率の平均は67・0%で、前年同期の72・7%と比べると5・7㌽ダウンし、上半期としては4年ぶりに70%台を下回った。また累積契約率は80・5%で、前年同期比3・5㌽ダウンしている。
価格動向をみると、平均価格は7677万円で前年同期比1196万円(13・5%)下落、㎡単価は115・7万円で同16・4万円(12・4%)下落で、いずれもダウンしている。上半期としては価格、単価ともに3年ぶりのダウンとなっている。エリア別の価格と単価はそれぞれ、都区部1億855万円、172・6万円(前年同期比16・3%下落、10・3%下落)、都下5704万円、85・1万円(1・7%上昇、0・6%上昇)、神奈川県6188万円、93・0万円(7・7%上昇、7・0%上昇)、埼玉県5161万円、77・0万円(2・8%上昇、0・3%下落)、千葉県5831万円、81・3万円(22・3%上昇、19・7%上昇)と、都区部が価格、単価ともに2ケタ減となった一方、都下、神奈川県、千葉県は上昇している。
6月末時点の在庫は5418戸で、前年同月末の4951戸に比べ467戸の増加となり、5年ぶりに増加している。
下半期(7~12月)の供給戸数は1・9万戸前後で、前年同期の1万6371戸と比べると16・1%増となる予測だ。24年年間の戸数は約2・8万戸で、23年の2万6873戸と比べ4・2%増加する見込み。
(提供:日刊不動産経済通信)