中古Mは都心6区で1億2千万円に到達
2024年07月25日
―カンテイ、首都圏は東京上昇も3県下落
東京カンテイは24日、6月の中古マンション売り出し価格(70㎡換算)の調査結果をまとめた。首都圏の価格は4629万円(前年同月比4・2%減)だった。東京都が6532万円(1・6%増)で上値を伸ばしたが、3県は神奈川県の3610万円(1・6%減)、埼玉県の2903万円(4・3%減)、千葉県の2693万円(4・0%減)で、それぞれ下落傾向だった。髙橋雅之主任研究員は「都心部に加えて隣接する地域や大阪市の中心などインバウンドも含む多様なマネーが入る地域に上昇が波及してきた」と分析する。
首都圏の各エリアをみると、東京23区は7475万円(6・2%増)だった。中でも都心6区は1億2058万円(17・1%増)となり、調査で初めて1億2000万円台に達した。1月に初の1億1000万円台を記録してから上昇が続き、5カ月で1000万円の上昇。1億円から1億1000万円への上昇は約1年がかかったため、都心の価格上昇速度は加速しているという。城南・城西6区は7195万円(4・4%増)、城北・城東11区は5390万円(1・8%増)で、都心部以外の上昇は限定的とみられる。
3県の中心部では、横浜市の3765万円(0・9%減)とさいたま市の3612万円(6・1%減)と前年割れ。値ごろ感のあった千葉市の2590万円(6・2%増)のみ、前年より上昇した。
近畿圏における中古マンションの売り出し価格は、2850万円(1・8%減)だった。大阪府が3100万円(0・3%増)、大阪市は調査で初の4000万円台となる4030万円(3・4%増)で、大阪エリアの強含みが近畿圏全体の価格を押し上げた。
(提供:日刊不動産経済通信)