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都心部の中古Mは強い勢いで価格が上昇

2024年07月26日

―アットH、首都圏では前年割れが続く

 アットホームは25日、6月の住宅の売り出し価格動向を公表した。戸当たり平均価格で首都圏は、中古マンションが、3894万円(前年同月比0・1%減)だった。8カ月連続で前年同月を下回った。一方で、東京23区の5330万円(7・4%増)と横浜市・川崎市の3411万円(0・3%増)は17年の調査開始から最高額。アットホームラボの磐前淳子執行役員は、「都心の中古マンションは強い勢いで価格が上昇している。在庫も減少傾向で、広く世界の富裕層から注目されているようだ」と話す。新築戸建は4553万円(0・4%減)で、前年割れは5カ月連続。

 首都圏の中古マンションについて、磐前氏は「都心では立地が重視されている模様で、東京23区は築30年の物件でも価格が上昇している。都心に加えて城南の隣接区なども上昇している」と分析する。不動産会社から、都心などで中国系に限らず欧米を始め諸外国の富裕層から、高額帯の物件を現金一括で購入するなどの声も寄せられるという。他エリアでは、埼玉県でさいたま市は3293万円(5・2%減)、埼玉県他も2470万円(4・5%減)となるなど、首都圏8エリアのうち4エリアが下落した。

 首都圏の新築戸建は、東京23区で6893万円(0・9%増)と10カ月ぶりに価格上昇に転じた。8エリアをみると、東京都下の4765万円(0・6%減)など5エリアで前年を下回った。磐前氏によると「好調なエリアもあるが、首都圏全体では在庫が増加して動きが弱い」とみている。

 なお、アットホームは4~6月の全国8地域における住宅売り出し価格動向も公表。中古マンションで札幌市、大阪市、京都市が17年以降の最高値だった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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