全国の中古Mは成約価格50カ月連続上昇
2024年08月14日
―4レインズ動向、件数11カ月ぶり下落
不動産流通推進センターは13日、7月に全国の指定流通機構に売買の成約報告があった取引事例のうち、既存住宅に関するデータを公表した。中古マンションの成約価格は3916万円(前年同月比7・91%増)、㎡単価は59・18万円(6・78%増)で、ともに50カ月連続で前年同月を上回った。一方で成約件数は6037件(0・53%減)と11カ月ぶりに前年同月を下回った。中古戸建住宅は成約価格2637万円(1・78%増)、成約件数は3936件(7・39%増)だった。
中古マンションは、成約価格が首都圏での5101万円(10・94%増)を始め、全国の10エリア全てで前年を上回った。ただ、首都圏に加えて北関東・甲信越の2199万円(12・60%増)は2ケタ増だったが、他のエリアは近畿圏の2968万円(2・24%増)や九州・沖縄の2453万円(3・28%増)など上昇幅に差がみられた。成約件数は首都圏が3109件(2・08%減)など6エリアで前年割れ。近畿圏は1450件(0・55%増)、中部圏は415件(9・79%増)と前年より増加した大都市圏もあったが、全国ではわずかに前年割れとなった。
中古戸建住宅は成約価格で、首都圏の4013万円(3・03%増)を含む7エリアで前年より上昇した。近畿圏の2285万円(1・06%増)、中部圏の2402万円(3・62%増)などは上昇。東北の1688万円(14・83%減)、中国の1617万円(1・52%減)、九州・沖縄の1975万円(5・73%減)は前年割れ。成約件数は、北陸の76件(1・30%減)のみ前年同月を下回った。首都圏の1146件(5・14%増)や近畿圏の1026件(1・08%増)など前年超えが多くのエリアでみられた。
(提供:日刊不動産経済通信)