都心6区は大幅上昇も首都圏は前年割れ
2024年08月23日
―カンテイ、7月の中古M70㎡価格相場
東京カンテイは22日、7月の中古マンション売り出し価格(70㎡換算)の調査結果を公表した。首都圏の平均価格は4629万円(前年同月比3・7%減)だった。東京都は6571万円(2・5%増)で前年と比べて上昇したが、3県は神奈川県が3615万円(2・0%減)、埼玉県が2882万円(4・7%減)、千葉県が2672万円(4・7%減)とそれぞれ前年同月を下回り、首都圏全体に影響した。
上昇した東京都の中でも、東京23区は7551万円(7・4%増)と上昇幅が大きい。特に都心6区は1億2276万円(18・6%増)と大幅な伸びをみせ、城南・城西6区は7231万円(5・0%増)、城北・城東11区も5412万円(2・2%増)で前年より上昇傾向だった。都心6区の価格は前月と比べても18カ月連続で上昇が続いている。髙橋雅之主任研究員は、「人の動きが少ない夏の時期でも、都心は富裕層を中心に活況な市場となっている。周辺区よりも上昇の度合いは強い」と話す。一方、首都圏3県の中心都市で、横浜市は3801万円(1・2%減)、さいたま市は3587万円(7・6%減)と前年割れだった。千葉市は2535万円(1・1%増)で前年を上回っているが、前月の2590万円からは2・1%の下落で、年初来の最低値だったという。
近畿圏の平均は2857万円(1・7%減)だった。大阪府が3119万円(1・0%増)、大阪市が4121万円(6・0%増)と強含みで、近畿圏全体の上昇を引っ張った。特に大阪市は前月比の上昇が4カ月続いている。また、兵庫県は2441万円(4・3%減)、神戸市は2560万円(5・1%減)だった。
(提供:日刊不動産経済通信)