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都心の中古Mはニーズが強く価格も上昇

2024年08月28日

―リバブル、前年から2割ほど値上がり

 東急リバブルは、東京都心の中古マンション市場の活況から、今期も好業績を見据える。都心営業部の吉本充成部長は「湾岸エリアを除いた港区などは、ニーズが強く前年より2割近く価格が上昇している手応え」と語る。ここ最近で富裕層の好む高水準な物件は、坪単価で1000万円以上が当たり前のようになったという。価格が上昇する相場となり、「4月から在庫が減少して需給が逼迫してきた。今後の価格上昇を見越して売却を先に伸ばすケースがある」と話す。

 吉本氏は「港区を始め、従来から富裕層に好まれる千代田区の番町や麹町などは非常にニーズが強く前年から大幅な価格上昇も進み、1億円台でファミリー向け物件を探すのは難しくなってきた。立地が良ければ築古の物件でも人気が出る」と最近の動向を話す。また、渋谷区の好立地の物件も前年比で2割近い価格の上昇がみられる人気で、港区に続く価格水準になってきたという。顧客の属性を吉本氏は「港区や渋谷区を好む層は、若い起業経験者による現金の一括購入などもあり、『新富裕層』と位置付けて営業を強化していく」とする。一方で、「千代田区の番町や麹町といった伝統的な高級住宅街を好む富裕層は、当社顧客では士業が多く、居住経験があって住み慣れた人が年月を経て戻ってくる事例などがみられる」と話す。また、インバウンドの反響を「取引客数は2割ほどだが、3億円以上の物件を探す場合が多い」という。

 直近の金利上昇や株安による影響を吉本氏に尋ねると「一時的に取引が進まないこともあったが、今までと大きな変化はない。新築マンションの価格上昇が続くため、今後も中古マンションへの注目度は高く、価格上昇傾向も当面続くのではないか」とみている。

(提供:日刊不動産経済通信)

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