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東京都心の中古M、初の坪600万円台

2024年09月04日

―東京カンテイ上期、首都圏は364万円

 東京カンテイは3日、24年上半期の中古マンション相場価格に関する調査結果を公表した。坪単価で首都圏は364・0万円(前期比8・8%増)となり、23期連続の上昇だった。東京都の427・9万円(10・3%増)が牽引し、特に、都心(6区)では調査を公表した16年から初めて600万円超えの649・2万円(14・0%増)で、突出した上昇を示した。

 調査は、築5年から15年で最寄り駅から徒歩15分以内、かつ一定以上の流通事例がある物件が対象。独自の試算で流通事例を「4階・中住戸・南向き」へ補正して均質化を図ったデータで行った。主任研究員の髙橋雅之氏は「上半期は経済の動きで前期から大きく上昇したが、下半期は米国の利下げ観測の強まりや日本の金利上昇から、相場価格の動向は上半期より安定する見込み」と話す。上半期の首都圏をみると、東京都は2ケタ増だったほか、神奈川県も267・3万円(5・3%増)、埼玉県も226・2万円(7・2%増)と上昇傾向だった。一方、千葉県は212・3万円(0・6%増)でほぼ横ばいだった。

 東京23区の平均は453・1万円(10・9%増)で、全ての区が上昇傾向。港区は902・1万円(17・9%増)となり、16年からの調査の最高値を更新した。また、上昇率は千代田区の756・6万円(17・5%増)も高い水準で、髙橋氏は「都心6区でも新宿区や文京区と、港区や千代田区では相場は違う」と話し、一部エリアが上昇に大きく影響したとみている。

 近畿圏は231・9万円(7・3%増)で2期ぶりに上昇に転じ最高値を更新。大阪市の257・7万円(10・7%増)などの影響が出た。中部圏も171・5万円(4・8%増)で2期ぶりの上昇に転じた。

(提供:日刊不動産経済通信)

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