首都圏マンション賃料、上昇駅が5割超
2024年09月05日
―長谷工LN調べ、ファミリー大幅上昇に
長谷工ライブネットは、首都圏を対象にした「賃貸マンション賃料相場マップ24年版」を作成した。賃料が上昇した駅の割合はシングルタイプ(基準面積25㎡)、コンパクトタイプ(40㎡)、ファミリータイプ(60㎡)のすべてで前年より拡大し、5割を超えた。特に面積が広いタイプほど、大幅上昇(10%以上の上昇)の割合が高くなった。
同社が首都圏で管理する賃貸マンション約5・4万戸の成約データと、大手ポータルサイトの賃貸募集データをもとに賃料を算出。対象は95沿線・延べ1049駅。前年との変動率を上昇・低下の7段階に分けて分析したところ、やや上昇(1~5%未満の上昇)・上昇(5~10%未満の上昇)・大幅上昇を合わせた割合は、首都圏全体でシングルが60%(前年は37%)、コンパクトが53%(47%)、ファミリーが63%(51%)となり、広さに関わらず半数以上の駅で賃料が上昇した。大幅上昇の割合はシングルが2%(0%)、コンパクトが5%(3%)、ファミリーが14%(12%)で、広いタイプほど高かった。
エリア別にみると、東京23区は上昇割合がシングル68%(36%)、コンパクト58%(45%)と大幅に拡大。ファミリーは58%(54%)で、前年に続いて過半を継続している。23区以外で上昇割合が大幅に拡大したのは、神奈川県のシングルで49%(30%)、ファミリーで66%(38%)、埼玉県のファミリーで85%(49%)だった。ファミリー賃料が大幅上昇した駅の割合をエリア別にみると、23区9%(10%)、東京都下26%(8%)、神奈川県19%(9%)、埼玉県36%(21%)などで、埼玉県が最も高かった。
(提供:日刊不動産経済通信)