首都圏中古M価格、51カ月ぶり前年割れ
2024年09月11日
―東日本レインズ、㎡単価はほぼ横ばい
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、8月の不動産流通市場の動向を公表した。首都圏で、中古マンションの成約価格は4651万円(前年同月比1・1%減)で、20年5月以来51カ月ぶりに前年同月を下回った。成約㎡単価の74・77万円(0・9%増)は、ほぼ横ばいで52カ月連続の前年超え。成約件数は2299件(2・9%減)と2カ月連続の前年割れだった。中古戸建住宅は、成約価格が3784万円(1・6%増)で7カ月連続の前年比上昇。成約件数が951件(13・6%増)と前年より2ケタ増だった。
首都圏の中古マンションにおける成約㎡単価は、前月と比べると5・3%下落している。エリア別で東京都区部の111・93万円(5・5%増)は前年を上回っているが、前月より5・5%の下落だった。多摩は52・59万円(0・3%減)で前月からは5・7%の下落となった。一方、横浜市・川崎市の65・35万円(6・5%増)は前月と比べても4・8%の上昇で、エリアにより動向に違いがみられた。成約件数は、前年と同様に8月は全エリアの成約件数が前月比で20%以上の減少。東京都区部は1000件(9・6%減)と2ケタに迫る減少だったが、多摩の223件(7・7%増)を始め3エリアが前年を上回り、埼玉県の247件(増減なし)は前年と同じ件数だった。
首都圏の中古戸建住宅は、成約価格を地域別にみて、東京都区部の6853万円(8・2%増)などの上昇に加えて、横浜市・川崎市を除いた神奈川県他が3997万円(25・7%増)へ大幅に上昇した。他の3エリアは前年割れ。成約件数は、全エリアで前年より増加し、千葉県の232件(28・2%増)と神奈川県他の114件(32・6%増)は大幅な増加だった。
(提供:日刊不動産経済通信)