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全国の中古M成約価格が前年割れに反転

2024年09月12日

―4レインズ動向、首都圏の影響色濃く

 不動産流通推進センターは、8月に全国の指定流通機構に売買の成約報告があった取引事例のうち、既存住宅のデータを公表した。中古マンションの成約価格は3687万円(前年同月比1・02%減)で、51カ月ぶりに前年同月を下回った。成約㎡単価は56・62万円(0・21%増)と若干の上昇で前年超えは51カ月連続。成約件数は4630件(4・89%増)だった。中古戸建住宅は成約価格が2567万円(2・80%増)で、成約件数は3293件(18・24%増)だった。

 中古マンションの動向を地域別にみると、首都圏の成約価格は4748万円(0・40%減)、成約件数は2208件(3・96%減)だったため、全国の半数近くの件数を占める首都圏の価格下落が、全国でも色濃く影響して前年割れに転じたとみられる。加えて、成約価格が下落したエリアは北海道の2122万円(9・70%減)と北陸の1846万円(16・81%減)。他は、近畿圏で成約価格が3087万円(4・57%増)と堅調に上昇して成約件数も1184件(18・76%増)で2ケタ増となるなど、全国5エリアは成約価格・件数ともに前年を上回った。

 中古戸建住宅は、首都圏の成約価格が3899万円(3・42%増)、成約件数は880件(15・49%増)で、ともに前年超え。成約価格は中部圏の2324万円(3・89%減)を始め全国5エリアで前年を下回ったが、近畿圏の2427万円(9・82%増)や九州・沖縄の2098万円(6・50%増)となり、全国の上昇傾向が続いた。成約件数は、2エリアの前年割れや中国の193件(4・89%増)を除く7エリアが2ケタ増。近畿圏の890件(22・42%増)への大幅増加などが寄与して全国でも前年比は2ケタ増だった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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