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首都圏の中古Mは23区が牽引し価格上昇

2024年09月26日

―カンテイ、都心6区は前年より2割超

 東京カンテイは24日、8月の中古マンション売り出し価格(70㎡換算)の調査結果を公表した。首都圏は4705万円(前年同月比1・5%減)で、2月以来の4700万円台に戻り、年初来の最高値を更新した。東京都は6729万円(5・5%増)と前年より上昇した一方、3県は、神奈川県が3646万円(0・4%減)、埼玉県が2916万円(3・2%減)、千葉県が2679万円(3・4%減)と前年割れ。東京都の中でも、東京23区は7750万円(10・2%増)と2ケタの上昇で首都圏全体を牽引した。

 主任研究員の髙橋雅之氏は「日本銀行の金利政策に変更があった直後の8月でも、都心の人気が強く価格を引っ張る傾向は変わらなかった。郊外などの実需と様相が異なる」と話す。東京の都心6区は1億2756万円(22・3%増)と、1月は11%台だった前年からの上昇幅でも、毎月のように拡大を続けている。特に千代田区や港区で一段高い水準に引き上がったという。髙橋氏は「都心は在庫件数が逼迫しており、価格改定率でみても売り手市場が続いている」と話す。また、他のエリアでも城南・城西6区が7351万円(6・9%増)、城北・城東11区が5484万円(3・6%増)と上昇傾向だった。3県の中心部は横浜市が3879万円(2・3%増)、千葉市は2528万円(2・4%増)で、さいたま市のみ3612万円(6・5%減)で前年同月を下回った。

 近畿圏は、平均が2867万円(1・2%減)だった。大阪府は3132万円(1・5%増)で、大阪市は4182万円(8・1%増)と堅調に伸び、特に大阪市中心6区は6206万円(16・1%増)の2ケタ増となり、市況を引っ張ったとみられる。

(提供:日刊不動産経済通信)

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