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首都圏の中古M価格が前年超えに転じる

2024年10月01日

―アットH、東京23区で都心は在庫逼迫

 アットホームは9月27日、8月の首都圏における住宅の売り出し価格の動向を公表した。戸当たり平均価格は中古マンションで3915万円(前年同月比1・0%増)となり、10カ月ぶりに前年同月を上回った。特に東京23区は5443万円(9・4%増)で、17年の調査開始から最高額を更新した。アットホームラボ執行役員の磐前淳子氏は「東京23区でも都心部の取引が活況。価格の上昇に加えて在庫の逼迫度合いも強まっている」と語り、港区や千代田区を始め都心部の牽引が目立つと分析する。首都圏の新築戸建は、4559万円(0・3%減)で7カ月連続の前年割れ。

 中古マンションで、東京23区以外は東京都下が3194万円(0・6%増)、神奈川県は横浜市・川崎市が3392万円(0・4%増)、西部を除く千葉県他が2074万円(1・0%増)と上昇した。神奈川県他は2620万円(0・6%減)と若干の下落で、埼玉県はさいたま市の3262万円(7・3%減)、埼玉県他の2447万円(4・2%減)、千葉県西部の2788万円(5・7%減)も下落した。

 新築戸建も、東京23区で6987万円(3・1%増)で調査開始からの最高額を記録した。磐前氏は「23区でも世田谷区や杉並区などでの戸当たり1億円以上の物件の供給割合が1割近くになった」と話す。他のエリアは、都下の4785万円(0・1%増)と神奈川県他の4051万円(1・8%増)も前年同月を上回ったが、さいたま市の4316万円(1・8%減)など5エリアが前年を下回り、首都圏全体では若干の前年割れとなった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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