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23区8月マンション、供給6割減345戸

2024年10月01日

―本社調べ、価格は1・4億円に大幅上昇

 不動産経済研究所は東京23区の8月の新築分譲マンション需給動向をまとめた。供給戸数は昨年8月の858戸に対し、約6割減の345戸と7カ月連続で前年実績を下回った。8月は盆休みを挟むせいもあり戸数は例年細る傾向がある。ただ今年は各社が販売を抑える傾向が根強いことに加え、昨年7月から今春まで東京都内の着工戸数が前年実績を下回り続けていた影響もあり供給戸数が大きく減った。一方、戸当たり平均価格は前年の8597万円から1億3948万円に上昇し、契約率も73・9%と底堅い。三田や勝どきなど複数の大型物件の期分け販売が価格と契約率を底上げしたようだ。

 8月に供給された345戸を価格帯別にみると、1億円台が98戸(前年同月202戸)と減った一方、2億円台は37戸(13戸)、3億円以上が25戸(1戸)などと高額住戸の供給が増えた。高額住戸が多い「パークタワー勝どきサウス・ミッド」、「三田ガーデンヒルズ」の期分け販売分が平均価格を押し上げた。供給戸数全体に占める億超え住戸のシェアは前年8月の25・2%に対し今年8月は46・4%と20㌽以上高まった。

 当月に1期販売が始まったのは8物件(119戸)と、前年8月の13物件(501戸)よりも少ない。期分け販売も21物件と前年同月に比べ18件減った。1件の販売で100戸を超えたものはなかった。在庫数は前月の2071戸に対し2006戸と消化がやや進んだ。区ごとの供給戸数は、中央区が74戸、港区48戸、大田区36戸など。千代田、墨田、江東、品川、目黒、中野、杉並、豊島、葛飾の9区は供給がなかった。平均価格は港区が首位で3億3322万円。

(提供:日刊不動産経済通信)

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