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近畿レインズ3Q、高額帯の需要衰えず

2024年10月17日

―中古M、戸建とも取扱高前年比2ケタ増

 近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)は、7~9月期(第3四半期、3Q)の市況動向レポートを公表した。中古マンションの成約価格は3019万円(前年同期比4・8%増)となり、17期連続で前年同期を上回った。前期比は0・1%の下落。成約件数は4146件(7・3%増)で、前年より4期連続の増加だった。中古戸建住宅は、成約価格が2384万円(4・6%増)で16期連続の前年超え。成約件数は2959件(11・2%増)で前年から増加が11期連続。

 レポートでは「相対的に高額な物件に対する取得需要は衰えていない」と分析して、今後も安定的な市況の推移を見込んでいる。中古マンション市場をみると、成約価格は12エリアのうち7エリアで前年比が上昇した。大阪市の4141万円(11・1%増)が牽引したほか、大阪府南部の2024万円(14・5%増)は2ケタ増だった。一方、京都市は3134万円(0・3%減)でわずかに下落。和歌山県は1047万円(40・4%減)と大幅に下落した。成約件数は前年比が増加は9エリア。大阪府南部が横ばいで、京都市を除く京都府他と奈良県が前年割れ。価格に件数を乗じた取扱高は前年同期比12・5%の拡大だった。

 中古戸建市場は、成約価格が12エリア中9エリアで前年より上昇。大阪府北部の3860万円(11・3%増)を最高として、大阪市の3434万円(3・0%増)や京都市の3246万円(7・8%増)が続いた。成約件数は11エリアで増加しており、大阪市や京都市を始め7エリアで2ケタ増だった。「総じて中古戸建市場の拡大が目立った」として、中古戸建の取扱高は前年同期より16・4%まで拡大をみせた。

(提供:日刊不動産経済通信)

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