首都圏中古M価格は48期連続前年上回る
2024年10月21日
―東日本レインズ、3Qの流通市場動向
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は18日、首都圏の24年7~9月期(第3四半期、3Q)における不動産流通市場の動向を公表した。中古マンションの成約価格は4875万円(前年同期比5・5%増)となり、12年4Qから48期連続で前年同期を上回った。成約㎡単価は76・74万円(5・6%増)で、20年3Qから17期連続の前年超え。成約件数は8539件(2・9%減)で5期ぶりに前年割れに転じた。中古戸建住宅は、成約価格が3928万円(2・2%増)と17期連続で前年を上回り、成約件数は3478件(12・5%増)の2ケタ増だった。
中古マンションの新規登録件数は4万6428件(4・9%減)、新規登録㎡単価は76・74万円(5・6%増)だった。地域別では、成約㎡単価は全6エリアで前年より上昇。東京都区部は117・37万円(11・4%増)の2ケタ上昇だったほか、多摩の55・33万円(5・8%増)や千葉県の40・88万円(4・6%増)も堅調に伸びた。成約件数は、都区部の3699件(8・0%減)と横浜市・川崎市の1423件(3・9%減)が前年を下回った。千葉県は、1078件(9・7%増)で前年から1割近く増加した。
中古戸建住宅は、新規登録件数が1万8004件(9・4%増)、新規登録価格が4356万円(3・1%増)。地域ごとにみて、成約価格は都区部の6825万円(5・1%増)、横浜市・川崎市を除いた神奈川県他の3532万円(9・0%増)を始め、4エリアで前年を上回った。一方、多摩の3704万円(4・4%減)など2エリアは前年割れ。成約件数は、全6エリアが増加し、都区部の661件(16・4%増)を始めとして、3エリアで2ケタ増だった。
(提供:日刊不動産経済通信)