売り物件の成約件数17カ月ぶり前年割れ
2024年11月21日
―4レインズ活用、三大都市圏で減少に
不動産流通推進センターは20日、全国の指定流通機構(レインズ)を通じた10月のレインズシステムの活用状況をまとめた。売り物件の成約報告件数は1万6038件(前年同月比2・3%減)で、17カ月ぶりに前年割れに転じた。新規登録件数は12万6493件(0・6%減)となり、2カ月連続で前年同月を下回った。総登録件数は42万9463件(8・7%増)で、前年を29カ月連続で上回った。
取引態様別に売り物件をみて、成約報告件数のうち、媒介契約は1万3440件(0・4%増)だった。売主は2536件(14・5%減)、代理は62件(1・6%減)。新規登録件数では、媒介契約が8万1701件(2・2%増)、売主は4万2788件(5・8%減)、代理は2004件(5・0%増)だった。
売り物件のエリア別の詳細は、成約報告件数で首都圏が5772件(4・8%減)だった。近畿圏は3915件(4・2%減)、中部圏は1336件(5・4%減)となり、三大都市圏がいずれも前年より減少した。全国では10エリアのうち6エリアが前年割れ。一方、九州の1283件(10・3%増)と中国の703件(13・4%増)は、前年に比べて2ケタ増となった。新規登録件数のエリア別をみると、首都圏で5万8283件(3・3%減)、中部圏で8739件(3・8%減)を始め全国で4エリアが前年を下回った。近畿圏の2万1828件(1・6%増)や九州の9825件(3・3%増)など5エリアは前年超えだった。総登録件数は、全10エリアが前年を上回った。首都圏は12万6888件(4・0%増)。近畿圏の7万9074件(11・3%増)や九州の4万5484件(12・3%増)など5エリアで2ケタ増だった。
(提供:日刊不動産経済通信)