三大都市圏の中古M価格が前年を上回る
2024年11月25日
―カンテイ、東京・大阪は中心で20%上昇
東京カンテイは21日、10月の中古マンション売り出し価格(70㎡換算)の調査結果を公表した。戸当たり平均価格で、首都圏は4864万円(前年同月比2・2%増)だった。近畿圏は2901万円(1・3%増)、中部圏も2268万円(0・8%増)で、三大都市圏は揃って前年同月の価格を上回った。エリア別にみると、各エリアの中心部で東京都心6区が1億3800万円(27・9%増)、大阪市中心6区が6381万円(20・6%増)と大幅に上昇した。
首都圏は、東京都の7170万円(11・5%増)を除いて、神奈川県の3644万円(1・0%減)、埼玉県の2886万円(3・7%減)、千葉県の2696万円(1・9%減)は、3県全てが前年割れだった。中心都市の動向をみると、東京23区の8309万円(16・5%増)の伸びが強く、首都圏全体を牽引している。調査では、「最も価格水準が高い都心部が牽引する状況に代わりはないが、直近にかけては都心部の周辺エリアでも上昇度合いが強まる動きが増え始めている」とした。一方で、横浜市の3822万円(0・1%減)や、さいたま市の3606万円(5・4%減)は前年を下回ったほか、価格がこなれていた千葉市は2549万円(3・2%増)で、前月比では1・0%の下落傾向だった。
近畿圏では、大阪府が3197万円(4・5%増)、大阪市は4258万円(10・1%増)と大阪市中心部の強い上昇が全体を引っ張る傾向が鮮明だ。中部圏では、愛知県が2399万円(0・4%増)、名古屋市が2818万円(2・3%増)だった。調査では名古屋市について「東京23区や大阪市に比べれば低い水準」とみている。
(提供:日刊不動産経済通信)