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首都圏の中古M価格が初の4千万円突破

2024年11月29日

―アットH、東京23区は前年比14%上昇

 アットホームは28日、首都圏における10月の住宅売り出し価格の動向を公表した。戸当たり平均価格は中古マンションで4052万円(前年同月比4・4%増)に上昇して、17年1月の調査開始から初めて4000万円台に到達した。また、東京23区が5750万円(14・0%増)と、価格に加えて前年同月比の上昇率も調査開始からの最高を記録し、首都圏全体の価格上昇を強く牽引した。アットホームラボ執行役員の磐前淳子氏は「加盟店の中でも幅広い事業者に1億円以上の高額物件を扱う機会が増えて、販売も好調のようだ」と東京23区の市況を語った。

 中古マンションの詳細は、東京都下が3196万円(0・4%増)、西部を除く千葉県他が2064万円(0・7%増)とほぼ横ばいながら上昇。横浜市・川崎市を除いた神奈川県他は2620万円(0・1%減)、さいたま市が3262万円(5・7%減)、さいたま市を除く埼玉県他も2463万円(2・6%減)、千葉県西部も2831万円(3・4%減)と前年割れだった。また、東京23区に加えて横浜市・川崎市も3454万円(1・6%増)で調査の最高額。磐前氏は「現金一括で購入する層や金利上昇の影響を気にしない層の高額物件への購入意欲は引き続き強い。ただ、海外富裕層が物件を現金化する動きがあるとの声もあった」と今後の動向を注視していく姿勢だ。

 新築戸建は、平均価格が首都圏で4581万円(0・4%増)。東京23区は前月と同じ7048万円(4・9%増)で過去最高額に並び、神奈川県他の4107万円(2・9%増)と千葉県西部の4269万円(2・5%増)が過去最高額を更新した。一方、さいたま市や千葉県他は価格の前年割れが続いている。

(提供:日刊不動産経済通信)

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