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所有権移転登記を受けずに購入した土地の使用料支払請求への対応

Q.ご相談内容

A氏の土地の一部をB氏が購入。私の義理の父がB氏よりその土地を約26年前に30万で購入。
司法書士に名義変更はしてもらうが、役所より歩道整備や地籍調査の件があり登記が出来なかった。

2〜3年後に登記してほしい。と言われていた。それからそのままにしてしまっていたが、約10年前にA氏がC氏に全ての土地を売っていた。B氏に一部売っている事を伝えないまま。

現在、A氏より土地購入をしたC氏から土地の返却を求められた為、義母は年に1〜2回帰省した親族の車を駐車するくらいなので放棄する署名をしました。後日、C氏から10年間の土地使用料を払って欲しい。と請求に来られました。義父とB氏はすでに他界しており、私も義母もC氏の言われるままお金を払いました。

これは正当なものなのか知りたいです。

A.東急リバブルからの回答

C氏が本件土地の所有権の登記を得ていることを前提とすると、C氏の土地を10年間使用料なしでご利用になっていたことになりますので、C氏としては土地の使用料を支払ってほしいという請求は正当なものと言えますが、ただ、10年間使用料について取り決めもせずに使用させていたわけですし、それでいきなり10年して土地使用料を支払えというのは、いささか乱暴な請求にも思えます。

もし裁判などの紛争になった場合には、「権利の濫用」という評価となり、請求は認められないという結論になる可能性はございます。ただ、すでに支払いをしておられるということですし、それを取り戻せるだけの不当性が認められるかどうかは微妙です。「権利の濫用」が裁判ではそもそも認められにくいという実態もございます。

結論からすれば、支払った金額を取りもどすのは正直難しいと思われますが、もしどうしても納得できないということであれば、お近くの無料法律相談などで、取戻しの有無について、相談をされてみるというのもよいかもしれません。

ご相談への回答について

「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。