賃貸に出している分譲マンションへ戻りたいのですが、どのように進めれば問題ないでしょうか?
Q.ご相談内容
現在所有の分譲マンションを賃貸に出しています。
10年ほどになるとおもいます。
当時仕事の事情と家庭の事情で引っ越しを余儀なくされ、住宅ローンを抱えての為賃貸に出しました。
この度勝手ながら、自分の分譲マンションに戻りたいと考えるのですが、仲介していただいている不動産会社に相談したところ、無理だと言われました。
借りていただいてる方も6年ほどになります。
すぐに出ていってくれとは言うつもりはありませんが、1年なり期間をおいてお願いできないものでしょうか?
どの様にすれば問題なく出来ますか?
A.東急リバブルからの回答
賃貸人と賃借人が任意で退去について交渉をし、賃借人が自ら出て行ってくれるということになれば話は簡単なのですが、通常そのように簡単に出て行ってくれる賃借人はなかなかおりません。そのような賃借人に対して、賃貸人がそれでも退去を求める場合には(たとえば、法的手続きを利用する場合など)、借地借家法上、退去を求めるだけの正当な事由が賃貸人に認められる必要がございます。この正当な事由が認められるためには相当ハードルが高く、たとえば、介護が必要な家族がいて、どうしても当該物件でなければ、介護ができないといったどうしても賃貸人が当該物件に住まないといけないような事情、建物が老朽化して、立て直しが必要になるといったこのまま賃借人を継続して住まわすことができないような事情などが正当事由の代表的な事例です。つまり、実際は、ほとんど認められることがありません。ご相談された不動産会社が無理だとの返事をしたのもこれが理由です。
あとは、退去費用を賃借人に一定金額支払うことを提案されてはいかがでしょうか。通常は引っ越しにかかる費用や、転居先の契約に必要な初期費用など、合わせて賃料の3ヶ月分は想定されるべきかと思います。
まずは、事情をお話したうえで、任意で交渉をし、必要であれば、金銭の支払いも合わせて提案をし、退去について交渉なさってください。
ご相談への回答について
「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。