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賃借建物の期間内解約と初期費用の返還請求について相談させてください。

Q.ご相談内容

私は都心から先月地元に部屋を借りたんですが、まず入居当日給湯器が壊れててお湯が出ないので管理会社に電話したところすぐに修理の対応はしてくれたものの使えない間「この辺りに銭湯ないので車かなんかで行って下さい」と言われ頭にきてしまいました。
その後今度は階下の足音ドアの開閉物を投げるような音全て勢いよく行われる騒音に悩まされ、2万以上かけて防音マットを買って対策しましたが振動が凄くてこれまた管理会社に電話したところ、重説で単身用と説明があったにもかかわらず「下の方は特例で夫婦で入居されてます」との返事。これって契約前に告知義務はないのですか?前の所でも騒音に悩まされたので、それとなくは言ってあったのに。知ってたらこの部屋選ばないですよね。
あと契約書に備品の訂正があったとはいえ、未だに契約書の控えを渡されていません。そんな不信感から退去を考えていますが、契約書には違約金と敷引き?償却?が記されています。私としては入居から今までの日割り計算で差引いたもの初期費用等を返してもらいたいのですが、こちらから出て行く場合はどのような理由でも返してもらえないのでしょうか?

A.東急リバブルからの回答

最近は個人情報やプライバシーの問題があり、隣人が騒音などのトラブルで苦情が多いなどの事情が無い限りは、説明されないことも多いかもしれません。騒音の実態は、お住まいにならないとわからないケースも多く、苦情などが無い限りは管理会社も把握していないことも間々ございます。
したがって、告知義務まであるかどうかは法的には微妙ではないかと存じます。
また、あくまで返金の原則は、賃貸借契約書の内容に基づくことになります。
賃料についてですが、通常は解約予告は解約1か月前ということになっております。つまり、退去を申してでても解約日はその1か月先となり、その日までの賃料は通常かかってしまいます。この点についてはなかなか退去日までというのは難しいかもしれません。
短期解約の違約金は、通常1年ですので、このタイミングでの解約ではとられてしまいますし、敷金償却も退去となると自動的に敷金額から差し引かれてしまいますので、償却金額の返金も契約書上は難しいことになります。
ただ、今回の退去は、賃借人の都合によるものというよりは、管理会社の対応の悪さ、騒音という、外部的な要因です。杓子定規に契約書通りの返金というのはおかしいということは、交渉は可能だと思います。
したがって、退去をされるということであれば、その理由を十分に説明をしたうえで、初期費用についての返金について、交渉をなさってみてください。たとえば、お住まいの都道府県には、宅建業に関する相談窓口が設置されているはずですので、そこでご相談されてみるのもよろしいかと存じます。

ご相談への回答について

「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。