高齢者のエレベーター無しマンション購入について、相談させてください。
Q.ご相談内容
相談者の母が終の棲家として分譲マンションの購入を考えています。
購入資金は、以前住んでいた住居を売却し、手数料、リフォーム等含めギリギリ築30年超の中古マンションが買える程度の額がありますが、問題は「管理費を抑える為、エレベーターなし低層マンション」を希望していることです。
相談者は今後加齢による体調の悪化なども踏まえて、1階を探してほしいと伝えているのですが、相談者の母は「1階は害虫が多く、湿気も多く、防犯の面で不安」などの理由で2階を希望しています。
相談者は「2階とはいえ、いざ住んでから階段しかないせいで不自由があっても助けてくれる人が傍にいる状態ではない、もし購入するにしても、相談者も階段を理由に出来なくなった用事を変わってあげる事はできない」と伝えましたが、相談者の母はそれでも1階は嫌だと納得しません。既に一度2階の手ごろな物件を見送ってしまった為、相談者の母は物件が決まらないことに苛立ってきています。
分譲を購入する理由は金銭面です。賃貸ですと85歳を超えて存命の場合、家賃支払いの方が割高になり、年金だけでそれらを支払い続ける事は無理が生じます。
しかし、逆に85を超えて2階にエレベーター無しで住み続ける事も、相談者は無理だろうと予想しています。実際相談者の祖父母は都営アパート階段なしの3階で、高齢となってからは介助者無しでは外出できなくなっていますし、介助者をサービスで頼む事もありますが実質ほとんどを祖父母の子(相談者の叔母)が世話しています。既に同じ都営アパートの1階が空き次第移れる様に申請していますが、順番もあり、すぐには移れないなどの状態です。
その事を相談者の母もよく知っているのですが、自分だけは大丈夫と思いたいのか自分は上記の通り階段無しで1階より上、という選択肢以外は、無理だと思い込んでいます。
結局住むのは本人ですが、実際の所高齢者がこれから分譲マンションを購入するとして、エレベーター無しの2階以上は妥当な考え方なのか、又、1階はデメリットがそこまで強く影響するのか、客観的な意見をお聞きしたいです。
A.東急リバブルからの回答
お母さまがおっしゃっていることも、ご相談者様のお考えも、正しいと思います。
エレベーターなしとなると、やはりご相談者様のおっしゃるリスクは大きいかとは思います。ただ、最終的には終の棲家としてお住いになられるお母さまのご意向を優先せざるを得ないのだろうというのが客観的な意見です。
その意見形成をする中で、階段を上るということが、足が不自由になってきた場合には相当な障害となるということはしっかりご理解いただけるようご説明されることですが、それでも1階のリスクを優先したいというお母さまのご意向なのであれば、そちらを優先せざるをえないのではないでしょうか。
ご相談への回答について
「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。