長年賃借している土地を購入したいのですが。
Q.ご相談内容
17年前に家を新築しましたが、土地は借りており、毎年年末に土地主に13万程の年貢を払っております。そこでそろそろ土地を購入したいと思うのですが、土地主さんが私の祖父の時代から売らないと言っいるらしく困っています。また購入出来たとしても高額な価格にされそうで怖いです。この土地は私の祖父の時代から借りているので100年程になるかと思われます。この位借りている期間が長いと、何か優遇される権利は無いのでしょうか?
また、新築する前は年貢は年間6万だったのですが新築してから13万に上げると言われやむなく払っています。そこで、なるべく安価にトラブルなく土地を購入したいのですが土地主に対してどういう折衝をすれば良いのかアドバイス頂きたいのです。
A.東急リバブルからの回答
100年にもわたって土地を賃貸されているということですが、結論としては、それによってたとえば所有権を得られるというようなことは法律上はありません。
賃貸借契約を締結しない中で、長きにわたり賃料を払って土地を占有していたといった場合に、賃貸借契約がないにもかかわらず、そのような占有者を賃借人と認めるということはございます。しかし、所有者の権利までを得られるといったことはありません。日本の法律は所有権絶対主義といって所有権を非常に保護しております。したがって、地主の方が所有権をお譲りいただけない限りは土地の所有権を得ることはできません。
昔の所有者が譲らないといっても、今は代も代わって、考えも変わってきている可能性もございます。
そうなるとやはり金額で折り合いをつけざるを得ません。一度地主の方と購入の意思があること、どのくらいの金額であれば売却してくれるのかということを確認し、たとえばその価格が非常に高額ということであれば、不動産会社の簡易的な査定サービスなどを利用して、客観的な金額を出してもらって、それを材料に交渉するということもありうると思います。
ちなみに、本件のような土地とは別の所有者がいる建物が立っている土地(底地といいます)は更地の価格に比べれば、通常は安い価格でしか売れません。価格交渉の際の参考になさってください。
ご相談への回答について
「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。