土地建物価格按分と消費税
Q.ご相談内容
建築条件付き土地を購入予定の者です。まだ契約していません。
最初に土地の契約をするのですが、ネットに掲載されてる土地価格と、事前に頂いた売買契約書に書かれている土地の金額がちがいます。
下記、具体例です。
ネット掲載 土地2000万 建物1500万(27坪) 一坪⇒約56万 建物内税約111万 売買書掲載 土地2500万
※この時点ではまだ建物プラン・見積確定が出来ていないので、建物の値段は出ていない。
ネット掲載の間取りではない、別の間取りで、建てて貰う予定ですが、当方としては、合計3500万(建物の消費税込み 諸費用は別途かかって構わない)以上は出せなません。
金額が違う旨を、不動産に問い合わせたところ、説明があまりよくわかりませんでした。
なんとなく、「買主側の税金対策のため」と解釈できました。
全く同じ土地、同じ建物だとしても、書類上は土地2500万にすれば、消費税が節税になるというようなニュアンスでした。
ネット掲載 土地2000万 建物1500万(27坪) 一坪数学約56万 内税約111万
売買書掲載 土地2500万 建物1000万(27坪) 一坪数学約37万 内税約 74万 内税約25万の節税だと…。
当方としては、税込みで3500万なので、そんなややこしいことしなくてもいいのでは?と思っています。
結局同じ3500万を支払うなら、ややこしいことしないで、土地は土地の価格・建物は建物の価格として表示して、それで契約するほうが分かりやすいし、いいように思うのですが、このような手法は、違法でもなく、多くの不動産業者がなさっていることでしょうか。また、当方のデメリットやリスクはないのでしょうか。
※同じ契約書に、「違約金」「反社会勢力」の場合、土地価格の20%が課されるとあります。
土地価格を高くしておけば、これらの金額があがるので、それをメリットに考えて、不動産業者は提示しているのでしょうか。
A.東急リバブルからの回答
土地建物の価格の按分については、消費税が建物にしかかからないということで、税務上問題となる論点です。売主としては、なるべく収める消費税額を低くしたいということで建物価格を安くしたい、他方、買主としては、消費税額が高いほうが、控除額の幅が大きくなる、毎年経費として建物の減価償却費用を計上できるといったメリット、つまりは税金額を押さえることができるということで、建物価格が高くしたいということを考えるのが通常です。したがって、土地建物の按分については、のちに国税がチェックすることも多く、中には不当にどちらかの金額が高すぎる、安すぎるとして両者の価格を否定するようなケースもあります(チェックされるのはあくまで契約書記載の金額です)。
したがいまして、一度、無料の税務相談などを活用し、税理士にご意見を聞いていただいたほうがよろしいかと存じます。
ご相談への回答について
「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。