赤坂エリアについて
華やかな街並みと静寂が共存する街並み
かつて茜(あかね)が群生していた坂であることから茜坂と呼ばれていたのが赤坂になまったもの、赤土の土壌で坂が多かったから――など赤坂の名称の由来には諸説あります。いずれにしても、坂が多いことが名称の由来であるのは間違いありません。実際、乃木坂、稲荷坂、薬研坂、氷川坂など起伏に富んだ地形で、坂が多いのがこの街の特色でもあります。
その赤坂には、赤坂一丁目から九丁目までと、北側に隣接する元赤坂一丁目と二丁目が含まれます。虎ノ門と接する赤坂一丁目にはアメリカ大使館や、いわゆるヒルズの第一弾であるアークヒルズがあり、インテリジェンスビルの先駆けといわれるアーク森ビル、国内外の演奏家が集うサントリーホールなどで知られています。
赤坂エリアのほぼ中央に位置する五丁目には、赤坂サカスがあります。TBS放送センター、1,324の座席を有する赤坂ACTシアター、オフィスや飲食店が入居する赤坂Bizタワーなどがあります。赤坂九丁目は青山、六本木などと接し、オフィスやザ・リッツ・カールトン東京、商業・飲食さらに住居などが集まった複合施設東京ミッドタウンがあります。
古くから受け継がれた広大な敷地に緑も多く環境にも配慮され、新しい価値観を生み出しています。
青山通りに面する七丁目にはカナダ大使館、高橋是清翁記念公園などがあり、通りをはさんだ北側が元赤坂一丁目で、豊川稲荷東京別院などがあります。その北側が迎賓館、東宮御所などの緑をはさんで、明治記念館などのある元赤坂二丁目になります。
赤坂は1950年代後半から1980年頃まで、高級料亭などが集まる高級な繁華街として栄えました。銀座と並び称されたこともあったほどです。
国会議事堂、議員会館などのある永田町と隣接し、欧米企業や大使館、米軍関係や欧米エアーラインの搭乗員などが常宿とする高級ホテルが近くに多数あったことなどによるといわれています。現在も赤坂二丁目、三丁目辺りにはその時代の面影を残す料亭が営業を続けています。
また、TBSはじめレコード会社、芸能プロダクションの本社も多く、芸能人、モデル、文化人などが多い街としても知られています。
住宅地としてみると、江戸時代に大名や旗本が屋敷を構えた高台エリアは、明治以降、高級官僚や軍人、富裕層などが競って住居を構え、都心でも有数の高級住宅地として発展してきました。現在では、その多くが商業ビルや高級マンションなどに変貌していますが、表通りから一歩入った場所にそうした名残を感じさせるお屋敷などが今も残り、落ち着いた佇まいです。
2020年9月更新
※上記は2020年9月現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。