番町・麹町のマンション・不動産特集

番町・麹町エリアは江戸時代から続くお屋敷街。
JR市ケ谷駅前が五番町で、その南に西から順に六番町、四番町、三番町が、その南に二番町、一番町が並び、さらに南に麹町があります。東が内堀通り、北が靖国通り、西が外堀通り、南が新宿通りに囲まれたエリアになります。ただ、麹町は新宿通りの南側にも一部広がっています。
江戸時代、番町には、将軍を警護する一番組から六番組までの大番衆と呼ばれる旗本が住んでいました。
それが現在も一番町から六番町として町名に残っているわけですが、200石取りの旗本でも、幕府から300坪（約1,000㎡）の屋敷を与えられていたそうです。もちろん、明治以降分筆が進んだのでしょうが、それでも現在も広い敷地を持つお屋敷が多く残っているのは、江戸時代からの名残といっていいでしょう。同じ高級住宅地でも大正・昭和以降に開発された田園調布や成城学園などとは歴史の長さが異なる、由緒正しいお屋敷街なのです。

この番町の南に続くのが麹町。こちらは、江戸城の半蔵門から西に延びる甲州道中（現在の新宿通り）沿いに形成された町人地でした。町人地とはいえ、頻繁に人馬が行き交う重要な街道沿いですから幕府御用をつとめる大店などが軒を並べていたそうです。番町とは成り立ちが異なるとはいえ、やはり敷地の広い住居が多く、番町と並ぶ高級住宅地が形成されてきました。

それが、都心のど真ん中にあり、霞が関や永田町などの官庁街、丸の内・大手町などのビジネス街、新宿・銀座などのショッピング街へのアクセスの良さなどもあって、幹線道路沿いには中高層ビルが建ち並び、マンションも次々と建設されるようになりました。
しかし、それでも少し脇道に入るとやはり昔からの広い敷地のお屋敷や高級マンションが続き、敷地内に植栽が豊富で、都心とは思えない静かなたたずまいを見せています。

かつては日本テレビ（現在は麹町分室）があり、有名出版社も少なくありません。
また、大妻女子大学、二松学舎大学などの大学があり有名な学校が揃っています。また、皇居に面した内堀通り沿いに、大使館としては有数の面積を有するイギリス大使館、その近くにはインド大使館、ローマ法王庁大使館などもあり、国際色豊かなエリアでもあります。そのため周辺には早くから外国人を意識したマンションが建てられ、ミシュランで紹介されるようなおしゃれなレストランなどもあります。駅前などには飲食店がありますが、いわゆる繁華街はありません。近隣エリアにはいくつかあるパチンコ店がまったくないのも、文化的な色彩が強いこのエリアの特色を示しているといっていいのではないでしょうか。

交通利便性の高い都心の真ん中で、しかも静かな環境で暮らしたいという人に向いたエリアといっていいでしょう。

2020年9月更新
※上記は2020年9月現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。