トランクルームを利用する際にかかる費用の種類と金額の目安
トランクルームという言葉は、街中やCMなどで見聞きしたことがあっても、利用したことがないと、どのような費用がかかるのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、かかる費用について項目を分けて解説していきます。
自宅以外の収納スペース、トランクルームとは
トランクルームは、自宅や生活拠点において収納しきれない物を保管できる貸スペースです。「レンタル収納」「レンタル倉庫」の名称で知られることも多いです。
トランクルームの利用目的には、趣味のグッズや未使用の家具、季節物の衣類や家電、普段使用しないものの処分しにくい思い出の品などの保管があります。書類や機材、オフィス備品、在庫の保管場所として利用する法人も増えています。
収納スペースは、1畳未満のロッカータイプから5畳以上のルームタイプまで幅広く用意されているため、自身の収納したい物に合わせたスペースを選べます。トランクルームを利用することで、自宅を広く使える、やむなく荷物を捨てる必要がなくなるなどの利点があります。
トランクルームを利用するには、基本的には定められたレンタル料金を毎月支払います。 24時間365日利用できるトランクルームも多いので、時間を気にすることなく荷物を出し入れすることもできます。防犯カメラやオートロック機能などセキュリティ対策を重視している業者もあるため、安心・安全に利用できます。
トランクルームの利用目的
トランクルームの利用目的はさまざまです。比較的多いのが、自宅収納の延長として利用するケースです。アウトドア用品やレジャーアイテム、アルバムや記念品など思い出の品などの収納場所として使えます。
次に、シーズン品の保管です。衣替え後の衣類、季節家電、クリスマスツリーやひな人形など季節行事に使うアイテムを保管する場所として活用できます。引っ越しやリフォームの際に、家財道具の一時保管場所として利用する人もいます。
意外とスペースを取るのが、趣味やコレクションに関するグッズです。趣味や好きな物事に関するグッズは増えていく一方で処分しにくいもの。空調設備が整っている屋内型タイプのトランクルームを「趣味部屋」として使うこともあるようです。
ニーズが広まっている理由
トランクルームの需要が高まっている理由に、部屋が狭い、部屋に収納が少ない、もしくは収納がないということがあげられます。季節ものを置いておくスペースや、趣味のものを置いておくスペースなどが不足しているので、近年トランクルームを利用する方が増えています。
トランクルームにはどんな費用がある?
トランクルームを利用するには、月額料金や初期費用等の料金を払います。運営会社によっては、火災保険や鍵交換代、運搬サービス費用を必要とすることもあります。また、解約時には解約手数料、契約を更新するなら更新料がかかる施設もあるようです。
ここでは、トランクルームを利用するためにどのくらいの費用がかかるのか、何に料金が発生するのかについて解説します。
初期費用
トランクルームを利用するために必要な初期費用は主に下記の通りです。
月額利用料 | トランクルームを契約した月から月額利用料が発生します。初期費用として払う月額利用料は、日割り換算した当月分に翌月分を足した金額であることがほとんどです。 |
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施設管理費 | 施設管理費は、トランクルーム内の整備に充てられる費用です。月額利用料と同じく契約した月から支払いが発生します。 |
事務手数料 | 事務手数料とは、運営会社が事務処理をする際に必要な経費のことです。初期費用では、1カ月分の月額利用料に相当する程度の金額を支払うケースが多いようです。 |
鍵交換代 | トランクルームを利用する際、新たに鍵を作成する必要があります。作成するための費用は鍵交換代として初期費用に含まれることが多いです。 |
セキュリティ登録料・保証委託料 | 月額利用料を滞納してしまったときに備えて、保証会社への加盟を必要とするケースもあります。セキュリティ登録料・保証委託料と呼ばれます。これらは加盟金なので、トランクルームを解約しても返還されることはありません。 |
敷金・礼金 | 賃貸住宅のように、敷金と礼金の支払い義務を課す運営会社もあります。解約時に敷金は返還されますが、礼金は返還されません。 |
東急リバブルSTORAGE SQUAREは月額利用料のみで利用可能です。
事務手数料、鍵交換代、登録料、保証委託料、敷金・礼金、全て不要。
利用料
※月額 毎月、運営会社に支払う費用は下記の通りです。
・月額利用料
・施設管理費
・口座引落手数料
月額利用料と施設管理費については、初期費用の項目で述べた通りです。口座引落手数料とは、月額利用料の支払いを口座引落に設定していた場合に発生する手数料です。
月額利用料の支払い方法には、口座振込、来店支払い、クレジットカード、口座引落、コンビニ支払いなどがあります。運営会社によっては支払い方法を指定している業者もあるため、契約時に必ず確認してください。また、支払期限を過ぎると延滞金や遅延金が発生することもあります。誤って期限を過ぎないように注意しましょう。
運搬サービス費用
トランクルームへ荷物を運ぶ方法は、主に「自分で運ぶ」「引っ越し業者を利用する」「トランクルーム運営会社の運搬サービスを利用する」の3つです。収納する荷物が少量であったり、自家用車を持っていたりすれば自身で荷物を運ぶことも可能です。しかし、保管する荷物が大きい、車の運転ができない等の理由で、自分で運搬できない人もいるでしょう。その場合は、運営会社の運搬サービスを利用するのがおすすめです。
運搬サービスを利用するには、基本的に料金がかかります。運営会社によって金額が異なるため、契約時に確認すると良いでしょう。
盗難・火災保険
トランクルームの契約時、盗難・火災保険がかかることもあります。原則、セキュリティシステムが整っているトランクルームでは、盗難が発生するケースはほぼないといえます。しかし、屋外型タイプのように第三者が入り込みやすいつくりになっているトランクルームもあり、盗難の可能性がゼロと言い切ることはできません。
また、トランクルーム内で火災が発生すれば、当然ながら荷物は損傷します。万一の盗難や火災に備えて保険に入っておくと良いでしょう。保険の有無や金額は、契約時に確認してください。
料金の目安について
トランクルームの利用時に、料金がいくらかかるか気になる人も多いでしょう。特に、利用するための予算が決まっているなら、なおさら知っておく必要があります。ここでは、トランクルームを利用するための料金の目安を紹介します。
屋外型と屋内型の比較
トランクルームの種類は、「屋内型タイプ」と「屋外型タイプ」の2つがあります。
屋内型タイプは、倉庫やビルのフロア内にトランクルームを設置しています。空調設備やセキュリティ体制が充実している点が特徴で、大切なものを預ける場合も安心感があります。
屋外タイプは、屋外に設置されたコンテナ型のトランクルームのことです。屋外にあるため第三者が出入りしやすい環境ではありますが、収納スペースが広いため大きな荷物を収納するのに便利です。
自身の利用目的に合わせて、「屋内型」と「屋外型」のどちらを選ぶかを考えましょう。
帖数別、料金の目安について
トランクルームの利用料金の目安は下記の通りです。
◯屋内型
1畳未満・ロッカータイプ | 5,000〜7,000円 |
1畳未満・ルームタイプ | 8,000〜17,000円 |
1〜2畳 | 20,000〜36,000円 |
2〜4畳 | 35,000〜70,000円 |
4畳以上 | 70,000円〜 |
◯屋外型
2畳 | 〜10,000円 |
2畳 | 〜25,000円 |
こちらで紹介した金額はあくまで一例です。条件や運営会社、地域ごとに異なるので、ホームページ等で確認してください。
まとめ
トランクルームを利用するには、月額利用料や施設管理費などを毎月支払う必要があります。契約時には月額利用料と施設管理費に加えて、事務手数料や鍵交換代等を含めた初期費用がかかります。運営会社によっては、盗難・火災保険や保証会社への加入を求められることがあるので事前に確認しておきましょう。
利用料金は運営会社だけでなく、屋内型タイプと屋外型タイプで異なります。相場を調べ、自身の予算と照らし合わせながら比較・検討した上で、どのトランクルームを利用するかを決めましょう。
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